人材確保のための取り組み

投稿日:2022.01.30

会社を経営する上での重大な資源は、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」とされており、会社経営とは、これらの資源を効果的・効率的に活用して、成果を上げる活動であると考えています。この基本原則は、小さな会社から大きな会社まで共通であり、会社を経営する以上、その資源を管理し、運用するという仕事が発生することになります。

大きな会社であれば、それらの多くの仕事を社内で担当することができますが、人材が限られている中小企業ではなかなか難しいのが実情です。そこで、当事務所のような社外のパートナーと連携しながら、それらの仕事に向き合っています。
当事務所がサポートさせて頂いているのは、4つの資源の中の「ヒト(人材)」の領域になります。現在は、静岡県富士市を中心に約40社の人事及び労務のサポートを担当させて頂いています。

そして、サポート業務を行う中で、急速に深刻化している課題が「人材確保」です。以前から地方都市は人口減少に伴い人材確保が難しくなると言われてはいましたが、昨年あたりから現場で痛感する機会が増えました。
そのような状況ですから、どの会社様も人材が不足しているため、転職者を迎えたいと考えてあらゆる施策を講じていきます。この循環により、働く人サイドにとっては自分の希望に合った転職先が見つけやすくなっています。一方で、会社サイドにとっては、若い世代を中心に社員が転職してしまうケースが増えています。

良い悪いは別として、会社としてはこの厳しい現状を受け入れた上で、人材確保・人材定着のために相当な努力をしなくてはならない時代に突入しています。当事務所が携わる会社でも様々な取り組みをスタートしています。その一部をご紹介させて頂きます。

■リファラル採用の強化
-社員や知人等から人材を紹介してもらう取り組み。会社を理解している社員が紹介するため、ミスマッチが少なくて定着率も高い。また、自社が持つ人脈を棚卸し、独自のコネクションを生かした採用ルートの開拓を目指す事例もあり。

■外国人材の採用
-技能実習生の受入。特定技能資格や専門的な技術力や知識を有する外国籍人材の採用。アフターコロナに向けて受け入れの準備を着々と進めている。

■WebサイトやSNSを活用した採用戦略の構築
-コロナ禍によりネットを活用した求職活動が大幅に増え、オンラインでの面接も一般化している。自社の魅力を言語化・図式化し、Webサイトをはじめネット上でわかりやすく表現できなければ求職者からは選ばれない。早急な効果は期待できないが、中長期的な採用戦略としては必須の取り組みになりつつある。

■採用後の丁寧なサポート
-採用時研修の実施。その後も定期的な面談を実施し、丁寧に意思疎通を図っていく。また、育成する側の上司を対象とした研修を実施し、コミュニケーションの充実を図り、風通しの良い職場環境の実現に努めている。

人材確保のための取り組みは、今後、当事務所が会社様と共に挑むべき最大の課題になると捉えています。その課題解決のために必要となる考え方、スキルを向上できるよう、毎月スタッフ研修を実施してまいります。

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