労働者一人が生み出す価値/労働生産性

投稿日:2019.11.10

広島市で2日間「労働生産性の向上」をテーマとする研修に参加しています。会場の隣は広島平和祈念資料館。身の引き締まる思いです。
労働生産性とは一人の労働者がどれくらい稼ぐかの指標。ビジネスは厳しい世界です。会社はこの指標に真摯に向き合い、粘り強く取り組まなくては生き残れないと思います。では、どうやって取り組んでいくのか、というのが今回の研修内容でした。

◇労働生産性は以下の計算式で表します。
労働生産性  = 付加価値 / 労働者数

◇労働者数はその事業所で働く人数ですが、付加価値はいくつかの定義があります。
一般的な定義の一つである中小企業庁方式の場合には、以下の計算式で表します。
売上高 - 売上原価(経費) = 売上総利益(付加価値)

つまり、シンプルに言うなら、本業である事業により生み出された利益を労働者数で割ることで、一人の労働者が稼ぐ金額(労働生産性)が求められることになります。この労働生産性を高めるには、なるべく経費を抑え、売上を確保するべくマーケティング活動や営業活動を行うことは重要なことです。しかし、目まぐるしいスピードで市場が変化し、人口(お客様)が減少していく時代にあっては、絶えず利益を出し続けるのは至難の業ではないでしょうか。

研修を通して、これからの人手不足時代には利益も労働者数も減少する可能性があることを受け入れること。その上で、中小企業が生き残る戦術として労働生産性を高めることの重要性を理解することができました。端的に述べれば、労働の量ではなく質を上げることで成長をしていくという考え方です。それを実現するには、働く一人ひとりが仕事の目的・目標を理解し、自分の仕事を自らマネジメントできる習慣が必要となります。
そのために行うべき第一歩は、誰が何の仕事をしているのかという業務内容や量を明らかにするため仕事の棚卸しを行うことです。棚卸しすることで、その人が行っている仕事が見える化(可視化)されます。見える化は異常な事態を発見するためにに行う作業です。反対に言えば、見える化していないと、現場の問題には気がつけないということになります。見える化することで、仕事の目的・目標を理解していないことが原因で非効率的なやり方をしている、作業方法にムダ・ムラ・ムリが生じている等といった問題点を発見することができます。
研修の中でも、習慣を変えるには相当な期間が必要。少しずつでも着手することが重要である。まずは現状を把握する意味でも、業務の棚卸しを行うことが有効とのお話がありました。

このプロジェクトには多くの時間や情熱が求められます。しかし、時代を正確に捉え、真摯に課題と向き合い、社員と共に一歩ずつ行動すること以外の道はないと考えています。厳しい道のりを歩む会社様を少しでも応援できるよう、社労士という社外パートナーだからこそできることに焦点を合わせ、精進することが自らの使命であると決意を新たにしました。

研修終了後に平和祈念資料館を見学しました。敷地に入った瞬間、15歳の時に訪れたことがあることを思い出しました。当時はサッカーに夢中であった自分の脳には、資料館の記憶がほとんどないことを情けなく思いました。
「あれから21年、自分は命を燃やして生きてこれただろうか・・・。人生は限られている。これからは大切な人達のために、自らの命をしっかりと燃やしていこう。」
そんなことを感じました。今日も頑張ります!