成功と失敗の法則

投稿日:2020.05.03

弟が結婚しました。結婚に伴い17年勤務した市役所を辞めて住職を目指すというので、ぜひ致知を読んでほしいと思いプレゼントしました。すると、昨日、プレゼントを贈った私にも致知出版社から1冊の本(「成功」と「失敗」の法則/著者 稲盛和夫)が送られてきました。最近は新型コロナウイルスの影響により、あまり良い情報が入ってこない中で、1冊の本に心が温かくなりました。

また届いた本の著者が稲盛和夫さんであることも大変嬉しかったです。思い返せば、本を読む習慣が全くなかった私に本の楽しさを教えてくれたのは前職時代の上司でした。仕事の出張でその上司と2人で一緒に父島に渡る機会がありました。片道24時間かかる船上の中で、暇を持て余した私は上司が持参していた『武士道』を借りて読んでみたのですが、これが意外にも面白かったのです。その感想を素直に上司に伝えると、毎週、職場に自分が読み終わった本を持ってきてくれて、少しずつ本を読むようになりました。(振り返ると素晴らしい上司に恵まれていました。改めて感謝いたします。)

そのうちに、自分で本を選んで買ってみたいと思うようになり、職場の近くの本屋さんに行きました。そこで自分が惹かれて最初に買った本が稲盛和夫さんの『生き方』という本でした。
『人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力』という方程式に大きな衝撃を与えられたことを覚えています。そして、大切なのは「考え方」だけはマイナスがあるということ。どれだけ熱意や能力があろうとも、考え方がマイナスであれば、仕事・人生は大きなマイナスの結果を招いてしまう。この方程式は私の人生を生きる羅針盤となり、それ以降は考え方だけはプラスにしていこう!と意識して歩んできたつもりです。

そのような経緯もあったので、昨日のタイミングで、稲盛さんの本と再会できたことも何かの縁であろうと思い、すぐに読み上げました。その中で、組織をまとめる「王道」と「覇道」という二通りの方法が紹介されていました。

徳に基づき組織を治めるのが「王道」。力に基づき組織を治めるのが「覇道」。
「企業経営において長く繁栄を続ける企業をつくりあげようとするなら「王道」しなかない。徳で治める「王道」とは、高邁な人間性で集団を統治すること。一方「覇道」は権力によって人間を管理し、金銭によって人間の欲望をそそり従業員をコントロールする方法であり、いつか人心の離反を招き破綻する。」と稲盛さんは仰っており、大変恐縮ながら私も同意見でした。

現在のような危機状況下では、見えにくかった人や物事の本質が表面に表れやすいのではないかと感じています。私も自らの未熟な言動や考えに気がつき、反省する機会が増えました。「王道」を歩んでいけるよう、これからも日々反省をし、目標に向かい謙虚に歩み続けたいと思います。