社労士オフィスろーどの鈴木智香です。
今回の事務所日記では、当社が取り組んでいる「実務勉強会」についてご紹介いたします。
実務勉強会の目的
当社では毎月1度、それぞれのお仕事のプロフェッショナルの方をお招きして、実務勉強会を実施しています。合言葉に掲げている「静岡1になる」を実現するためには、社員ひとりひとりが正しい知識を身につけ、実務力を高めることが必須です。そのため、この勉強会には社員全員が参加します。
今回の実務勉強会の内容
Roadコンサルティングは、今年8月に登録支援機関となりました。
そこで、今回の勉強会には外国人雇用に関してのプロフェッショナル「行政書士法人 one」 代表三好敦士先生にお越しいただき、「登録支援機関の現状と期待されていること。そして新制度について」というテーマでお話いただきました。
今回の実務会の内容紹介
今回の実務勉強会では、以下の内容についてご教授いただきました。
技能実習制度、特定技能制度についての基礎知識
両制度とも外国人が日本で働くための制度ではありますが、目的がまったく異なります。
技能実習制度:「人づくり」を目的とした制度(日本の技術や知識を学ぶことが第一の目的です。)
特定技能制度:一定の技術・専門性を有する外国人を「就労」目的で日本に在留することを許可する制度(対象は 14 業種です。)
在留資格について
在留資格とは、外国人が日本に在留する間、一定の活動を行ことができることを示す「入管法上の資格」のことです。
在留資格には、就労関係と身分関係のものがあり、全部で33種類です。
詳しくはこちらよりご確認ください。
出入国在留管理庁 在留資格一覧表
https://www.moj.go.jp/isa/applications/guide/qaq5.html
登録支援機関の業務
登録支援機関の業務は 10 項目あります。
下の図の支援内容の計画を立て、実行することが登録支援機関の業務です。
参考:出入国在留管理庁≪在留資格「特定技能」について≫
https://www.moj.go.jp/isa/policies/ssw/nyuukokukanri01_00127.html
登録支援機関の現状
全国で8,700社もの会社が登録支援機関として認定を受けていますが、実際に外国人支援を行った実績があるのはそのうちの半数程度のようです。
三好先生が考える良い登録支援機関とは?
・会社に外国人材を継続して紹介できる機関
・会社への採用計画段階から外国人材の生活・キャリア支援まで行うことができる機関
など、ただの仲介者ではなく、会社と外国人材に「伴走支援」が行えること。
実務勉強会を終えての感想
今回の勉強会は、外国人雇用に関わる現場で活躍されているプロフェッショナルから貴重なお話を聞くことができました。
勉強会での学びを通じて、トラブルや不明確なことがなくなれば、人手が欲しい企業・地域と、働く場所を求める外国人の3者にとって、外国人雇用の仕組みは、とても良い制度だということが確認できました。
また、これらの制度は改正されていくため、登録支援機関として都度正しい知識を身に付けていかなければいけないことを知りました。
その結果、私は実習生の皆さんからの相談や、企業様からの相談に関しての解決策・その根拠となる知識は、都度社内の担当者に教えてもらっているというのが現状です。
今回の研修を通して、お客様のために自分は何ができるのかということを考えました。
まずは自分も正しい知識をもって、社内の担当者と当社のサポートについて議論ができるようになること、そうしてお互いの知識と経験を1つずつ深めていくことだと整理することができました。
まだまだ未熟な部分が多いですが、社員一丸となって事業を行うために、これからも成長していければと思います。
最後になりますが、この場で改めて三好先生に感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。
三好先生、貴重な時間をありがとうございました。
鈴木 智香