「ソーシャルビジネス!?」に挑む

投稿日:2018.12.16

最近は、まちづくり活動に取り組む団体からの相談が多く、既にいくつかのプロジェクトを立ち上げてスタートしています。いずれの団体も活動自体は素晴らしいのですが、共通の課題は稼ぐ力が不足していること。営利であろうと非営利であろうと事業を行う以上、行政頼みのみとならず独立採算していく戦略と覚悟が必要であり、社労士オフィスろーどをパートナーに選んで頂き支援をさせて頂いております。

そのあたりの学びを深めることを目的とし、10月から浜松市で開催されているソーシャルビジネス講座(出席率は半分位ですが)に参加しています。ソーシャルビジネスとは、社会的課題の解決を図るための取り組みを持続可能な事業として展開することとされています。

以下は、前回の講師の先生のアドバイスで印象に残った言葉です。
・それをやることで「どの位の税金負担が減りますか?」という視点を持つこと。
・ソーシャルビジネスで大切なのはHow many(どこまでやるのか?)である。
・お金には意思がある。そのお金を払ってくれる人の意思は何ですか?
・官民が連携して出資する仕組みであるSlB(ソーシャルインパクトバンド)の事例が各地にあらわれてきている。

講師の先生も同じ考え方のようでしたが、学べば学ぶほど私は「ソーシャルビジネス」という言葉自体に違和感を感じます。なぜなら、正しい商売とは、近江商人の経営理念を表現したとされる「売り手によし、買い手によし、世間によし」という三方よしだと信じており、本来はビジネスの全てがソーシャルビジネスであり、わざわざ区別する必要はないと考えるからです。ただ、取り組むべき社会的課題をより明確かつ具体的に示し、解決に取り組む事業がソーシャルビジネスなのだと理解をしました。

これからの起業はソーシャルビジネスを選択する傾向が高まると予想します。社労士オフィスろーどとして、地域のチャレンジャーをしっかりと応援できるよう支援体制を充実していきたいと思います。ちなみに、今回のセミナーには前職で苦楽を共にした富士市の後輩職員も参加していました。ほんの少しだけ嬉しかったです。

そして良き支援をするためには、まずは自らが行動して経験すること。
こちらは社労士としてではなく、一人の地域人として、共感してくれた仲間たちと共に「富士山が微笑む、みんなが関わりたくなる“まちづくり”」に取り組んでみようと思います。来年から少しずつ始動いたします。

 

 

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