富士市立中央病院様にて3回に渡りハラスメント研修を実施いたしました。
管理職を対象とした研修では、指導との線引きが難しいパワーハラスメントについて、可能な限り注意すべき点を明確にするため、裁判事例や実際の現場での相談案件に基づき具体的な情報提供をさせて頂きました。予防の視点から考えると、職場の優位性を有する上司が部下に対してパワハラ認定されやすい言動を改めるというテクニック的な部分も大切ですが、本質は自分が正しいと思いすぎないことだと考えます。それは、自分も一生懸命働いているように、相手も相手なりに一生懸命働いているからです。人間関係は100対0で善悪の決着などつけられないのではないでしょうか。
これからパワハラは法制化され、国はその対策を企業に義務づける方針です。これからの管理職の皆様には、これまで以上に「自分の言動は正しかったのか」と自問を繰り返す内省力が求められると思います。
一般職の皆様を対象とした研修では、パワハラの定義や種類について説明をし、最後はコミュニケーションワークを行いました。
今回、中央病院様が素晴らしいと感じた点は、本研修を実施する1か月前に全職員を対象にアンケートを実施したことです。何事もそうですが、「パワハラはしない、させない、許さない!」と目標を掲げることは簡単です。ただ実際に達成するためには現状を明らかにすることが不可欠。例えるなら、富士山登頂を目指すのに海抜0メートルから登るのと、5合目まで車で行きそこから登るのとでは所要時間、装備、心構え等が全く変わってきます。つまり、自分が富士山の何合目にいるのか分からないのに「富士山登頂」を口にしている人は本気ではないということです。
受験もそうですが、本気の受験生は必ず現状を明らかにして目標設定を行っています。そして、その目標を達成するためのリアルな計画を描きます。
故に、私は人の本気度は計画に表れると確信しています。
普段、仕事で駆け回りくたびれていた相棒を、まちづくりに一緒に取り組む仲間のガソリンスタンドで綺麗にして頂きました。
相棒、まだまだ頑張ろうぜ!