自律型社員の育成

投稿日:2019.02.10

富士市社会福祉協議会様の管理職及び中堅職員研修を担当させて頂きました。テーマは「部下を自律型社員に育成する」

自律型社員とはどんな人材なのか。なぜ今、自律型社員が必要なのか。自律型社員を育成するために管理職に求められること等について情報を提供し、最後は育成に欠かせないコミュニケーション手法をいくつか紹介し、グループやペアで実践して頂きました。

私は自律型社員とは「会社のために自ら考えて行動する社員」と定義しています。
とすると、その反対である他律型社員とは、「自分で考えず、誰かの指示通りに行動する社員」ということになります。

以前の大量生産・大量消費の時代には、社員にはマニュアル通りに迅速に実行することが求められました。適切ではないかもしれませんが、他律型社員も必要とされていた時代のように感じます。管理職のマネジメントも、ミスが起きないように社員を細かく管理する手法がとられていました。

しかし、現代は成長社会から成熟社会に移行し、人の価値観は間違いなく「量」から「質」へとシフトしました。現代は次の言葉の頭文字をとってVUCA時代とも言われます。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)。
先輩がやっていたことを真似しても成果があがらない。社長も上司も答えを知らない状況の中で、あらゆる組織が固定観念に捉われず、新しい価値づくりに挑む自律型社員を求めるのは当然の流れだと思います。

そして自律型社員を育てるには、管理職の皆様も変わらなくてはなりません。社員が意欲を持ち、安心して自らの創造性を発揮できる環境をつくることが、これからの時代に必要なマネジメントではないかと思います。
今回の研修は、福祉の現場にも自律型社員が必要であり、そのためにはまず管理職から学ばなくてはならないという社会福祉協議会の職員の皆様の思いから実施に至りました。その前向きな姿勢に私も大変刺激を頂きました。

週末は東京出張。夜は大学時代の仲間と夕食。
熱意を持って生きている仲間の話を聴いて飲むお酒はやはり最高です!

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