“大切な用事”があり高知へ。“大切な用事”が高知となったことも、何かの縁かもしれません。昨年、家族で高知を訪れた際は、ターゲットを坂本龍馬先生と定めて観光したので、今回は岩崎弥太郎先生をテーマとし、少し観光してきました。
岩崎先生の51年の人生は、土佐の貧乏郷士から、激動の明治維新を経て、三菱財閥を創業するという壮絶な道でした。高知県安芸市にある生家を訪れると、岩崎先生が江戸遊学に行く前に、裏山の頂にある星神社に「吾れ志を得ずんば、再び帰りてこの山に登らじ」という落書きを残したというエピソードが紹介されていました。岩崎先生の生家から星神社までの道は、「志の道」と名付けられており、道マニアの私は登らずにはいられませんでした。
予想していたより険しい道のりで星神社まで1時間程かかりました。
「志を遂げるため、二度と故郷には帰らない!」と強い思いを抱き江戸へ立った岩崎先生の熱い情熱と、故郷から離れるもの寂しい気持ちに少し触れることができたように思います。
そんな道中で坂本龍馬先生と岩崎弥太郎先生のある共通点を発見しました。それは興味を持ったことについて色々な人に会いにいき、積極的に語り合ったという点です。これは現代でいうとアウトプットを重視していたということであり、結果的にそれが偉業に繋がったのではないかと考えました。
最近、精神科医の樺沢紫苑氏の著書『アウトップト大全(サンクチェアリ出版)』を読み、
これまで漠然としていたアウトプットの有用性を明確に理解することができました。
・インプットは「読む」「聞く」
・アウトプットは「話す」「書く」「行動する」
樺沢紫苑氏は、アウトプットは運動神経と筋肉を使った「運動」であると述べています。運動性の記憶は一度覚えるとその後はほとんど忘れることがないそうです。例えば、自転車の乗り方やサッカーのリフティングがそうです。なるほどなあと思います。
インプットだけでは分かった気になっただけ。アウトプット(情報を使う)することで、長期記憶に移動されて「分かる」から「デキる」に変わるのだと理解しました。
ちなみに、インプットとアウトプットの日本人の平均比率は7対3らしいのですが、違いを生み出す人はこの比率が3対7になっていることが多いそうです。ちなみに坂本先生は筆まめなことで有名で、たくさんの手紙が残っています。「書く」というアウトプットを通して、アイディアをまとめ、自分の考えを更新し続けていたのではないかと妄想を膨らましました。
そんな妄想していたらガイドのおじさんが声をかけてくれました。
せっかくなので一緒に写真を撮りました。私も3対7で歩んでいこうと思います!