菊川市主催の「企業×行政 共同開催研修」に登壇させて頂きました。
この研修は初の試みとして、民間企業及び自治体の職員が交流し、共に学び、まちの発展に寄与できる人材を育成するための第一歩として開催されました。
初チャレンジに伴いご縁を頂き、研修の企画から携わらせて頂きました。菊川市総務課様及び市民協働センター様と打合せを重ね、プログラムをつくり上げていきました。
午前中は自律型人材をテーマにした研修。午後には菊川市庁舎東館を核とした賑わいづくりの創出に向けたワークショップ。右脳と左脳の両方を刺激する、なかなかにユニークなプログラムに仕上がったと思います。
本研修の目標を以下の2つに定め、実施させて頂きました。
①自律型人材について理解すること
②お互いの違いを生かし、効果的なアイディアを生み出すこと
当日の参加者は18名。内訳は会社員11名、会社経営者2名、市職員5名と立場や年齢の異なる皆様にご参加を頂きました。会社員の皆様は、菊川市に本社または工場を構える従業員様500人以上規模の企業のリーダークラスの方が多く、経験豊かな素晴らしい参加者の皆様に救われ、1日の研修を通して、目標達成に近いところまでいけたのではないかなと感じることができました。
今回の研修は菊川市様の、「企業と行政が互いの立場を理解し、力を合わせていかなくてはならない!」という強い思いから実施に至ったと捉えております。私は企業にも市役所にも勤務していた経験があります。その中で「民間の厳しさは行政マンにはわからない」とか「行政の大変さは民間の人には理解できない」といった会話を幾度となく耳にしてきました。
全くその通りだと考えます。その立場にならないとわからないことは確実にあります。私は自ら事業を営んでますが、その感覚もまたしかりです。事業を起こした人にしかわかならいこともあります。つまり、いくら相手のことをおもんばかったところで、その人の気持ちを100%理解することはできないのではないでしょうか。むしろ、経験した人にしかわからない、自分にはないことにこそ価値があると考えています。
自分が経験したことのない経験を通して、違う価値観や能力を持つ人だからこそ、学ぶべき部分が多くあります。金太郎飴のように同質化されてしまった仲間から学ぶことは少なく、同じ話や過去の話が繰り返される傾向があるのではないでしょうか。
ドラッカー氏は「人は人によって磨かれる」と仰っています。人は一人では成長できません。自分を磨くためには、良き仲間の存在が必要です。
そして、自律した人こそが自分を磨いてくれる良き仲間だと信じています。なぜなら、みんな人は違って当然なのですが、違うことを悪いことと捉え、自信を持って表現できない方もいらっしゃいます。しかし、自律している人は、自分の人生の責任者は自分であることを理解し、私と違うことをしっかりと表現して伝えてくれるからです。そこに磨き合いが生じ、切磋琢磨できる関係が構築されていくのではないかと何となく感じています。
今回のお仕事を通して、良き先輩や仲間との素晴らしいご縁を頂きました。心より感謝申し上げます。