大河ドラマ『翔ぶが如く』を見て、強く心が惹かれた西郷隆盛先生。
西郷先生の教えを胸に刻んだ庄内藩氏が書き残した『西郷南洲遺訓』を読みました。
西郷先生から、
「あなたは何のために学んでいるのですか?」
「何のために働いているのですか?」
「何のために生きているのですか?」
と問われたら自分は何と応えるだろうか。そんな自問が今も頭の中でグルグルとまわっています
私たちは目的が一番大切だと言いながら、働く目的、学ぶ目的、生きる目的を明確にし、日々を過ごすことができているのでしょうか。時代が大きく変わろうとしている今こそ、これまで何となしにしていた生きる目的について、自分なりに応えられるようにするべきではないかと思います。
西郷先生の言葉は、生きる目的を考える上でのヒントが溢れています。
【原文】
「道は天地自然の道なるゆえ、講学の道は敬天愛人を目的とし、身を修するに、克己を持って終始せよ。」
(意味)
人が正しく生きる道というものは、天地自然の道理である。学問というのはその道を知るために「敬天愛人」すなわち、天を敬い、人を愛する境地を目的にしなくてはならない。そのためには、己に克つということを心がけなければならない。
西郷先生は学ぶ・生きる目的は敬天愛人であると述べています。
「大いなる天を相手にするようなつもりで自分自身の精一杯を尽くし、人の非をとがめるようなことをしてはならない。もしそれがうまくいかないなら、自分の真心が足りないこを反省せよ。」背筋が伸びるような強烈な教えです。
また、「そうは言いながらも自らをコントロールし、自律的に生きることは並大抵のことではなく、場当たりに自分を律しようとしても上手くはいかないものでる。そのためにも日頃から「己に克つ」習慣を身に付けなくてはならない。それを論語では、わがままをせず(私利私欲を出さない)、無理をせず(無理強いをしない)、固執せず、我を通さず(独りよがりをしない)」と表現している。」とも仰っています。
人間の意識はなかなか変わりにくいため、まずは日頃の一つひとつの行動から変えていくことの大切さを説いているように、私は受け取りました。
今年はまだ10日(240時間)もあります。
西郷先生の教えと向き合い、自分が納得できるような生きる目的を導き出したいと思います。
前職時代に制作したトートバック的なものがでてきました。
当時から西郷先生のお言葉は身に染みていたようです。笑