このGWは、クライアント様の雇用調整助成金の書類作成支援を行いながら、読書にふける時間を過ごしました。縁を頂き社会保険労務士を生業としておりますので、今は会社様の悩みに寄り添い、雇用調整助成金の申請をサポートすることが使命であると捉え、日々の仕事に励んでおります。
新型コロナウイルスの影響を受けながら、従業員の雇用を守る会社に対して支払われる雇用調整助成金。「特例を認めます」「書類を簡易化します」「オンライン申請できます」といった情報がメディアを通して入ってくることにより、非常に簡単に申請できるとお考えの経営者様が多いです。しかし、実際には申請まで至っている会社は少なく、申請件数は伸び悩んでいます。
その原因は、申請自体が簡素化されても、制度の根本が変わったわけではないため、確認書類は簡素化されていない点にあると捉えています。
つまり、雇用調整助成金は確認書類の整備ができた状態でないと申請のステップに進めないのです。その申請のステップを如何に簡素化したところで、原因の解決には至っていないのが実情ではないでしょうか。
従業員の少ない事業所様では、マンパワーで日々の業務に取り組まれており、労務まわりの整備(確認書類の整備)が十分に行われていないことは珍しくありません。
そこで現在当事務所では、助成金の申請のステップよりも、その申請に必要不可欠な以下の確認書類の整理・準備のサポートを中心に行わせて頂いています。お困りのお会社様がありましたら、お気軽にご相談ください!
①就業規則
所定労働日(年間休日日数)、所定休日、所定労働時間をはじめ、就業に関する会社と従業員様との間における約束事(ルール)をまとめたもの。
②賃金規定
従業員様にどのような基準で基本給、各種手当、賞与等を支払うのかという基準を示したもの。
③雇用契約書(労働条件通知書)
①就業規則及び②賃金規定に基づき作成された、一人ひとりの労働者の雇用条件を示したもの。
④出勤簿・賃金台帳等
①~③の規則や契約等に沿って、日々正しい勤怠管理及び給与計算がなされているかどうかを確認する書類。
そして、私はコロナと付き合う期間は読書傾倒期間と決めましたので、GW中は1日1冊以上のぺースで読書を進めています。
「人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に。」
以前お世話になった先輩から教えて頂いた森信三先生の言葉です。致知出版社の藤尾社長は講演の中で「森信三先生は20世紀最大の哲学者だと思う」と仰っておりました。先日、改めて森信三先生の本を読み、その器の大きさに驚愕しました。明治という時代に生まれ、戦争をはじめとする幾多の苦しみを乗り越えてきた時代背景も大きく影響していると感じました。
現在は国難を迎えています。この状況をいかに受け止め、ブレずに乗り越え、少しでも人のお役に立てる人間へと成長できるか。これが残された30代の時間の中で私が取り組むべき課題であると捉えることができました。読書傾倒期間は続きます!