今週はかなり久しぶりに夜の外食に出かけました。
ご一緒したお二人とは、コロナ禍の期間もオンラインやLINEでやりとりはしていましたが、リアルに会い、同じ空気を吸ってコミュニケーションすることで、オンラインにはない格別な喜びを得られることを、改めて実感しました。
もちろん、お互いに一定の距離を離す等の配慮はしていたものの、これが俗に言う密接なコミュニケーションなのだと思います。密接さには人と人との距離を縮め、信頼関係を深める効果があると考えます。
このコロナ禍においては、人と人が繋がるために必要な3つの密(密閉、密集、密接)を回避することが求められています。人間が幸せを実感するのに不可欠な3つの密を逆手にとり、感染を拡大させていく新型コロナウイルスの特性は、現代を生きる私たちに何かを訴えているようにさえ感じます。
致知7月号【仕事と人生に生かすドラッカーの教え】の中で佐藤等先生は、『オンラインには密集を回避するメリットがあるが、密接なコミュニケーションを阻害する可能性を孕んでいる。「密」の反対は「粗」や「疎」である。コミュニケーションの内容が「疎遠」「疎外」に向かわないよう注意すること』と述べています。
最近はオンラインでの会議や打ち合わせが増える中で、「開始時間を守らない」、「準備ができていない状態で参加する」という人を見かけることがあります。私も最初の内は、オンラインとは堅苦しくならない方が良いものなのか、という根拠のない感覚に陥りそうになりました。
しかし、冷静に考えると、オンラインはあくまで3つの密を避けるため等の手段であり、リアルの会議や打ち合わせと何ら変わりはありません。当然ですが遅刻しても良い理由にはなりませんし、準備を怠って良いなんてことはありません。遠く離れた自宅から一人で参加するというシチュエーションには油断が生まれやすいのは当然です。これからは上司や先輩がいなくても、自らの言動をマネジメントできる力が一層求められてくると感じています。
オンラインでのコミュニケーションが雑になってしまうことで失うものは小さくはないと思います。オンラインだからと決して油断することなく、一つひとつの会議や打ち合わせの準備を丁寧に実践してまいります。