今年6月から、顧問先である株式会社キャリアドライブが運営する静岡県富士自動車学校様(通称 FDS)にて、全社員様を対象とした月に一度のスキルアップ研修を担当させて頂いております。
全社員が現場業務を離れて毎月研修を行う。人によっては次のような考えを持つかもしれません。「貴重な時間を研修に充てるくらいなら、もっと営業活動に使うべきではないか」「研修をいくらやっても、人間はそんな簡単に変わらない」
上記のような意見には一理ありますが、私はこの問いに対して自分なりの答えを持ち合わせています。私は研修が生きた投資になるか、無駄な投資になるかは、社長をはじめとする経営層の考え方で決まると考えています。
まず、経営層が会社の最たる資源が人であると認識し、人の成長を本気で信じていれば、研修の費用や時間は長期的には必ず生きた投資になると考えます。その効果は個人の成長、チームの成長となり、売上増加はもちろんのこと、企業風土をつくり、次なる経営層を育て、事業の継続にまで繋がっていくと信じています。
一方、表面的には研修が大切だと言いながらも、経営層が人が変わることを本気で信じることができなければ、研修効果は一時的なものとなり、費やした費用や時間は結果的に無駄になります。そんな無駄な研修をする位なら、少しでも営業した方が良いと考えるのも無理はありません。
しかし、そのような考えで経営を続けていると、個人やチームの成長は期待できず、上っ面での仕事が多くなり、売上の増加を支えることが徐々に困難になります(売上を支えているのは社員一人ひとりの力であるため)。長期的には事業の継続が危ぶまれる事態に陥るかもしれない、というのが私の考えです。
FDS様はもちろん前者の立場をとっており、役員、マネージャーからは、よく次のような言葉を耳にします。「人の成長なくして会社の成長はない。私たちのミッションはFDSのファンをつくることである。自動車教習業を通してFDSファンをつくるには、教習生と対面する私たち一人ひとりが魅力的な人間なるしかない。絶えず変わり続けていきましょう!」
経営層の信念が、月に一度のスキルアップ研修の実施に繋がっています。その信念に応えられるよう、誠実に取り組んでまいります。
人の成長を本気で信じられるか?私はYESです。それは、私の成長を本気で信じてくれた、上司、先輩、学校の先生等の存在があったからだと思います。今度は自分が信じる側にまわらなくてはなりません。そのために未熟な自分を磨き続けるのみ。日々精進です。