梅雨が明けた途端に厳しい暑さとなりました。新型コロナウイルスによる感染拡大は、今もなお終わりがみえない状況で、当事務所も進化の必要性を強く感じています。
先行きが見えない状況下で、想定していなかった人事・労務の相談が増えています。また、現場の仕事の減少に伴い、その時間を効果的な投資とするべく、社員研修や新たな事業立ち上げに伴うコンサルティングの依頼・御相談をいくつか頂いております。
ご依頼の中には、初めて取り組む案件も多いのですが、一つひとつの仕事に真摯に対面し、お客様のご期待に添えるよう精一杯尽くす事こそが、当事務所の成長に繋がると捉え、前向きにチャレンジをしています。
そのような中、仕事で人と会う際には、必ず【リアル】か【オンライン】かを選択していることに気がつきました。先週のスケジュールを例に挙げます。
・8/1は株式会社イーシーセンター様の若手研修を、少人数で感染対策を徹底的に講じた上で、【リアル】研修という形で担当させて頂きました。会場に入り、研修を実施し、退出するまでに間に、深いコミュニケーションを図ることができました。受講者様の表情・動作・言葉等から、一人ひとりの成長や課題を、リアルに捉えることができたのではないかと感じました。
・8/2は国家資格キャリアコンサルタント養成講座のオリエンテーションを【オンライン】で開催しました。それにより県内の様々な場所に住んでいる方(2名は県外から参加)に、安全で難なくオリエンテーションに参加頂き、皆様の御協力のもと、事務局として必要な情報を、ある程度は伝えることができたのではないかと感じております。
・8/5の菊川市市民協働センター様との10月開催予定の研修打合せは【オンライン】で行ったのですが、その中で、研修を【リアル】で開催するか、【オンライン】で開催するかについて協議し、結果的には、両方を組み合わせてやってみよう!という方向性になりました。
最近では、このような選択が日常的になりました。数ヶ月の体験からオンラインには多くのメリットがあることを実感しています。しかし、私は【リアル】でしか得られないものがあると感じていましたが、上手く言葉で表現できずにいました。
しかし、致知8月号の福地茂雄さんの巻頭の言葉を拝見し、それが喜びや感動、または出会いの尊さであることが分かりました。補足をするために、福地茂雄さんの言葉を読んだ上での、私なりの理解について述べます。
「人間には、人と出会うことによってのみ得られる喜びや感動があります。コミュニケーションは、人間が幸せを実感するためには欠かせない要素です。このコミュニケ―ションをより円滑にするためにスマホ等の通信機器が開発されました。しかし、反対に出会いの機会は失われ、代わりに生まれたその時間は、通信機器によるインターネットやゲームに費やされているのが現状です。鬼に金棒ということわざがありますが、通信機器という金棒を上手く使えば、たくさんの人と共感と感動を生みだすことができます。しかし、現代は、反対に金棒に自分が振り回されているように思います。一度、立ち止まり、出会いの尊さについて考えてみてはどうでしょうか?」
アフターコロナの時代も【リアル】か【オンライン】かの選択は続きます。
もちろん、目的・目標に応じた合理的選択は重要ですが、私はそれにプラスして「出会いの尊さ」を大切にしながら、丁寧に選択することを決意しました。