今週は静岡キャリアステーション様主催の新入社員研修にて、タイムマネジメント講座を担当させて頂きました。
受講者である新入社員さんは、入社して5ヶ月が経過し、自分が担う仕事はどんな内容か、一緒に働く上司・先輩はどんな方なのか等について、日に日に理解が深まってきたようで、表情に少し自信が表れていました。
そして、何より印象的だったのは、少しずつでも成長していこう!という真っ直ぐな思いです。改めて、人間には向上心が必要であることを痛感しました。
入社した時点では、多くの方が、己の努力次第でいくらでも自分の未来は変えられるんだ!という素直な願望を抱いています。しかし、その願望は、入社3年、5年、10年と時間の経過と共に少しずつ失われていき、私のように30代後半ともなると、現在の居場所に安んじていたいと願う気持ちが強くなってくるのが実情ではないかと思います。
人それぞれ考え方はあるかと思いますが、私は向上心を手離し、安定に偏る生き方は、かえってリスクが大きくお勧めできません。
いくつかリスクはあると考えていますが、その際たる要因は、向上心を失うと、外見(肉体)ばかりが老化し、内面(精神)が成長せず、真の意味で大人になれないことです。
中国古典「大学」は、大人になるための学です。大学の中では、大人とは、体が大きい人とか、成年に達した人を指すのではなく、人の上に立ち良い影響を与える人の事であると、私達に教えてくれています。
つまり、ご飯を食べて、年を重ねて、体が大きくなっただけでは大人ではない。精神的な成長が必要であり、それを支えるのが向上心です。自分の家族、友達、会社の仲間、お客様等に、少しでも良い影響を与えたいと願うのであれば、自分に合った歩幅で絶えず進化し続けなくてはならない。その歩みを止めた瞬間に、場合によっては、悪しき影響を与えてしまうのだと、私は理解しています。
未熟な自分ではありますが、常に進歩を意識しています。
それは、退歩により人は若さを失うことを理解しているからです。
現状維持は退歩につながります。進歩より退歩(現状維持)のほうがリスクが大きいのです。
故に私は邁進いたします。