日々仕事をさせて頂く中で、改めて信用・信頼の重要性を痛感しています。
最近は、時間があれば論語を読んでいます。孔子は君子(学識・人格ともに優れた人)になるためには五常「仁・義・礼・智・信」を学ぶことが大切であると教えてくれています。
- 「仁」 / 人を思いやり、人を愛すること。
- 「義」 / 私利私欲にとらわれず、人として正しい事を行うこと。
- 「礼」 / 社会秩序(親子、夫婦、上司部下等)を維持するために必要な礼儀作法を尽くすこと。
- 「智」 / 学問に励み、知識を得て、正しい判断を行うこと。
- 「信」 / 誠実に約束を守り、信用を積み重ねること。
この五常をさらに見ていくと、「信」とそれ以外の四つに分けることができます。「信」は対人関係についての徳であり、残り四つは自分自身についての徳になります。最近はこの「信」の大切さを、しみじみと感じます。孔子は、「人にして信なくんば、其の可なることを知らざるなり」と言っており、人間は信用・信頼がなければ何にもできやしない!という意味だと理解しています。
そして、自分の中で信用と信頼の意味と関係性を次のように理解しています。
●信用 / 過去の実績や成果に基づいた評価。
●信頼 / 信用に基づき、未来の行動を信じ期待すること。
従って、信頼は信用の積み重ねであり、信用なくして信頼は有り得ないことになります。信頼関係で結ばれた人間関係においてはネガティブなトラブルはあまり発生しません。一方で、信頼していないのに、他者に対して根拠のない期待を抱いた時に人間関係トラブルが発生しやすいと感じています。人間関係トラブルの原因は「信」にあり、必然的に起こっているのかもしれません。
人と信頼関係を築くためには、上手な声掛け(メール、LINE等)をするかではなく、小さな約束を誠実に守り、ひたすら信用を積み重ねていくことであると考えます。
日々反省し、毎日の言動を大切にしてまいります。