第二日曜日は「富士山にこにこ木鶏会」の日です。これは、月に一度、人間学を学びたい人が集う勉強会で、私も所属しているF-designで開催しています。どなたでも参加頂けます。オブザーバー参加枠もありますので、興味を持った方は是非ご連絡ください。
この世界は因果応報で成り立っていますので、私は人間力を高めない限りは、人は幸せな人生を歩み続けられないと考えています。なぜそう考えるのか、私なりの理解をまとめてみましたので、ご笑覧頂ければ幸いです。
まず、世の中には、人間の力が及ばない天地自然の法則である天道と、その天道を踏まえ人間が生きていくために努力を重ねる人道が存在しています。
まず、天道とは例えば朝がきて、夜になり、また朝を迎えること。そんな毎日を繰り返しているうちに、季節が変わり寒くなる、そして春がきてまた暖かくなること。その時間のサイクルの中で新しい命が生まれ、いずれ滅し、また新たな命が宿ること。
これらは人間の意思とは関係のないところで循環している天道であり、まさに天地自然の法則となります。
一方、人間はそんな天地自然の法則の中で、身を守るものをまとわずに、裸一貫で生まれてきます。ですので、その中でもしっかりと生きぬいていけるように、家に住み、服を着て、学校で勉強します。これらは人間の意思で行っていますので、人道ということになります。
そして、人間はより健やかに、より豊かに、より賢く生きていこうと、様々な種を心に植えていきます。植えた種は芽を出しその作物はしっかりと成長していきますが、田畑と同じように雑草も一緒に成長していきます。その雑草こそが5欲(財欲,色欲,食欲,名誉欲,睡眠欲)に代表される煩悩だと考えます。そのまま放置すると、心の田畑は雑草に支配され、せっかく育った作物が枯れてしまうことになります。
従って、正しい心の育て方を学び、実践し、日々雑草を抜くことを習慣とすることが良き人道であり、人間力とは「心を正しく整える力」であると心得ています。
二宮尊徳先生は「わが道は人々の心の荒蕪を開くを本意とする」と仰っており、この言葉に先生の農村復興の考え方が集約されています。
「土地の荒蕪がどれだけあろうと、そんなものは心配はいらない。人の心さえきとんと整えることができたら、その整えた心を持った人がまた周りの人の心を整えていくことを通して、あっという間にその多くの荒れた広大な土地を切り拓くことができる。」
会社や地域の運営は、正しい心をベースにし、根本的・長期的な視点で行うべきだと教えてくれています。
「富士山にこにこ木鶏会」は地域で人間力を学ぶ場をコンセプトとしています。
ぜひ一度、こちらのページをご覧頂けましたら幸いです。