12月16日に“これからのマネージャー”養成講座の3回目講座を開催致しました。
年末のお忙しい中、またコロナの感染が拡大する中にも関わらず、受講者全員にご出席を頂けたことは大変有難いことです。受講者様はもちろんですが、現場の中核を担うマネージャーの皆様を送り出して頂いている会社様に対しても、深く感謝申し上げる次第です。
3回目となる今回のテーマは「生産性を向上させる取組」とし、僭越ながら私が講師を担当させて頂きました。以下の情報提供を私からさせて頂き、皆様の会社の取組事例を共有することを心がけた進行を行いました。
①物事には両面(外見・中身)がある
・真の生産性向上のためには、外見ばかりでなく、中身を伴わせる必要がある。
・両面が調和することで持続可能な取組になる。
・現代は外見を重視し過ぎる傾向にあるのではないか。会社も人間も中身が大切。
②生産性及び労働生産性の定義の確認
・生産性の向上とは、効果的・効率的に資源を投入(入力)し、得られる成果物(出力)を大きくすること。
・効果的な取組とは、同じ量の資源投入(入力)で得られる成果(出力)を大きくする取組。
・効率的な取組とは、資源投入(入力)を節約し、同じ成果(出力)を得ようとする取組。
・効果的・効率的な取組とは、資源投入(入力)を節約しならがらも、得られる成果(出力)を大きくする取組。
・成熟した社会において、最も差が生まれる資源は人的資源である。一万円は一万円だが、人間は仕事への意欲や能力発揮度合いにより、得られる成果は半分にも2倍にもなる。従って、人口減少社会においては、労働生産性が重視されている。
・労働生産性とは人間一人が稼ぐ力のことで、次の式で求めることができます。労働生産性= 付加価値(利益)/労働者数
③チームの価値観を共有する
・生産性向上の取組を開始するのに一番大事なのは目的・目標の確認である。ここを省いてしまうと、一人ひとりの力は合わせることができない。さらに言えば、目的・目標だけでなく、そのプロジェクトを行う上での価値観(品質重視か、スピード重視か等)の優先順位を決めておくと、チームの納得感が得られやすい。
④タイムマネジメント
・人的資源を考える上で切り離せないのがタイムマネジメントである。
・時間は天から与えられたもので、お金とは異なり、次の特徴がある。時間は全ての人に平等である、時間は貸し借りできない、時間は貯蓄、保存ができない。
・自分の時間の使い方を毎日PDCAで振り返ることをお勧めしたい。自分のタイムマネジメントができないと、複数人が集うチームのタイムマネジメントを担うのは難しい。
研修を担当する度に思うことは、自分がもっと、もっと、もっと、学ばなくてはいけないということです。今年もまだ時間があります。最後の1日まで時間を無駄にせず、学び続けていこうと思います。