顧問先の社員育成支援

投稿日:2021.08.22

今週は2つの顧問先事業所にて社員研修を担当しました。
最近はお客様からの社員の採用・定着・育成に関する相談が本当に増えています。
経営者様はコロナ禍で先の見通しがつきにくい状況下で、今後の変化に柔軟に対応できるための準備を積み上げています。準備に真剣に向き合い始めると、自然と社員とその思い・方向性を共有したい、社員の成長を支援したいという考えに至るものなのだと、相談対応を通して実感しています。

社員研修の提案から実施までの流れを少しご紹介させて頂きます。

■まずは経営者様と丁寧にヒアリングを行い、抱えている課題を明確にします。積極的に研修実施の提案を行うのではなく、経営者様の課題解決のベクトルに合わせた方法を、あまり固定観念に捉われずに御提案するように心がけています。その結果、研修という手段が適切だと判断した場合に提案をします。

■社員研修という手段を選択した場合は、次に課題解決に向けた目標と対象社員の検討を行います。このプロセスを経ると、結果的に少人数での定期研修になることが多いです。中小企業様が貴重な経営資源を無駄にすることなく本気で成果を上げようとすると、このようなスタイルにまとまってくるのだと感じています。

■研修の進め方としては、まずは受講者と目標を共有し、研修を通して変化を目指すことを約束して頂きます。このオリエンテーションには経営者様にもご参加頂いています。その上で研修の中では目標達成に向けて必要だと考えられる情報の提供を行います。その後、研修で学んだことを日々の業務でチャレンジして頂くようお願いし、定期的に実践結果の振り返りを行っています。私は社員の皆様が地道な努力を積み重ねるための伴走者というイメージで関わらせて頂いています。

■情報提供の根本は仕事の原理原則に置いています。仕事は人生の大きなウエイトを占めています。それを我慢して賃金をもらうためだけの「労働」と捉えていたのでは、なかなか幸せにはなりにくい。まずはそのことを繰り返し説明して理解をして頂いています。
ではどう捉えたら良いのかと言えば、人間は働くことを通して、賃金だけではないものをたくさん得ていることを知ってもらいます。それは自分の居場所、職場の仲間、お客様や社会との出会いや繋がり等があります。そして、何よりも重要な事は、仕事を通して仲間(会社)や地域社会のために尽くすことで人間的な成長が得られるという点です。言い方を変えると、仕事を通して心を高めることができるのです。心が高まってくると、仕事はただの「労働」ではなくなっていきます。その究極が「天職」という捉え方なのだと思います。

筑波大学名誉教授の村上和雄さんは、次のように言われています。
「天職とは使命です。使命は命を使うと書きます。使命に生きることで、人は前向きな心と喜びを得ることができ、幸せをもたらします。」

改めて、仕事と幸せは切り離せない関係であることを痛感します。私は仕事(本業)から目を逸らして幸せになる方法を模索するのは原理原則から外れており、非常に困難な生き方だと考えています。出会いを頂いた皆様には、そんな困難な生き方ではなく、毎日、地道な努力を続けて少しずつ幸せを積み上げてく原理原則に適った生き方・働き方を皆様に推奨しています。まだまだ修行が足りませんが、私もそのように生きるようことを心がけています。

写真は私が所属するF-designのコンセプトブックです。
F-designでも月に1回の勉強会を行っています。こちらは無料でどなたでもご参加頂けます。スローガンは「心を磨こう!共に歩もう!!」です。ご興味がありましたらWEBサイトをご覧下さい。

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