「社会保障制度」とは? 社会保険労務士事務所がわかりやすく解説!

投稿日:2023.03.12

おはようございます!
社労士オフィスろーどの大竹です。

今回はお役立ち情報として、皆様の生活を守る「社会保障制度」の概要を紹介させていただきます。
社会保険労務士事務所である当社にとっては、非常に関わりの深い制度となります。

「社会保障制度」とは?

「病気」「けが」「出産」「死亡」「加齢」「失業」「貧困」「障害」など、
これらのリスクは、生活する上で誰にでもあるものです。
この中には一人では対応しきれず、起きてしまった場合は生活の安定・安心が損なわれてしまうものが多くあります。

国民一人ひとりがこのような状況に直面した際に、安全・安心が損なわれてしまうことがないよう「社会全体で支え合おう!」という制度が、社会保障制度となります。

社会保障制度は、4つの制度の総称です

冒頭で紹介をした「誰にでもあるリスク」に対して、国民が保障してほしい内容はそれぞれによって異なります。
また、国民一人ひとりの年齢・状況などによっても、助けを求める内容は異なるものです。

それぞれのリスク・問題に対応するために、社会保障制度は下図の通り4つの種類に分かれています。
この4つの種類(制度)をまとめて社会保障制度といいます。

厚生労働省HPより https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21479.html

4つの制度の紹介

それでは、それぞれの制度について簡単に説明いたします。

① 社会保険

社会保険は、社会保険加入者(被保険者)やその家族(被扶養者)の、
「病気・けが」「加齢」「介護」「失業」「労働災害」等のリスクに対応するための制度です。
以下5つの種類に分けられています。

1.健康保険 … 病気やけがで病院にかかる際に対象となる保険
2.厚生年金保険 … 老齢・障害・死亡などに関する保険
3.介護保険 … 40歳以上の方が介護サービスを利用する際の保険
4.雇用保険 … 働く人の能力開発や、失業・求職時などに関連する保険
5.労災保険 … 労働者の業務中、通勤中における負傷等が対象となる保険

② 社会福祉

対象:高齢者・障害者・児童・母子家庭など

主なサービス:老人福祉施設や保育所の設置、障害者生活支援、児童扶養手当の給付 等

社会生活を送る上でハンディキャップを負っている方が、安全・安心に社会生活を営み、自己実現ができるよう支援する制度です。

③ 公的扶助

対象:貧困者、低所得者など

主なサービス:生活保護制度、生活福祉資金貸付制度 等

様々な理由により生活に困窮する方に対して、最低限度の生活を保障すると同時に、自立を支援する制度です。

④ 保険医療・公衆衛生

対象:全日本国民

主なサービス:予防接種の実施、各種健康診断の実施、ペットの保護・管理 等

全日本国民が健康で元気に生活できるよう、様々な健康問題に対する予防や衛生活動を行うための制度です。
地方公共団体の保健所や保健センターらが中心となって活動します。

今回は社会保障制度の概要を紹介させていただきました。
次回はその中の主要な制度である「社会保険」に関する情報を紹介させていただこうと思います。

引き続き、よろしくお願い申し上げます。

社労士オフィスろーど
大竹 岳

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