お金は何のためにあるのか?

投稿日:2020.02.23

尊敬する先輩から勧められ、『共感資本社会を生きる』を丁寧に読みました。
株式会社eumoの代表として新しいお金をつくろうと活動している新井さんと、株式会社ポケットマルシェの代表として様々な地域活動に取り組まれている高橋さんとの対談を読み、「お金」について大きな気づきを得ました。

新井さんはこの本の中で、人間が幸せになるための手段としてお金をつくったのに、今はお金をたくさん得ることが目的化していると警鐘を鳴らしています。自分にもそういう部分があるのではと考えさせられました。
そうは言いながらも、私は国であればGDP、会社であれば売上高や営業利益、個人であれば年収。組織や個人が成長を続けるためには、お金という物差しで測ることも重要なことだという考えは変わりません。しかし、お金はあくまで手段であり、お金以上に大切な事があると言いながらも、私たちは、案外お金以外の価値を測る物差しを持ち合わせていないことは問題だと感じました。
良い学校を出て、良い会社に入って安定的な収入を得ることが幸せだと信じる。最近は時代の変化が速くなり、一層、安定を求める若者が増えている現実があります。しかし、最近はその物差しだけでは、幸せになれない人生の事例が増加しているように感じます。

新井さんは、現代はお金になることがビジネスで、お金にならないことはボランティアという定義がおかしいと述べており、社会のためになることがお金になり、社会のためにならないことがお金にならない世の中に変えていかなくてはならない。そのために、「貯められない」、「現地に行かないと使えない」というユニークな共感コミュニティ電子通貨eumoの実証実験を行っているとのことです。この通貨は人が幸せになるために、人と繋がったり、共感したりすることを促す仕組みを目指しているのだと理解しました。

私はある時から、その人の人間性はお金と時間の使い方を見ると客観的に理解することができると考えるようになりました。今でもその考えは変わらず、自分のお金と時間は未熟ながらにも意思を持って使うように心がけています。わがままなので、自分のために使いたいことも多いわけですが、少なからず、大切な人や地域社会のために使いたいといという思いもあったりします。この本を読んで最終的に自分が思ったのは、人は自分のためだけでなく、他の誰かのためにお金や時間を使うことで幸せを実感しやすい。そして、人のためにお金や時間を使うためには、まずは自分を満たすことができる【一定の収入】と、他人や環境に流されず時間を自ら選択して使うことができる【自律力】が必要だと思います。

先日、たまには母親と2人で食事をしてみました。悪くないお金と時間の使い方なのかもしれません。