勝つことばかり知りて、負くること知らざれば、害その身に至る

投稿日:2018.12.30

5年程前から、年末に久能山東照宮を訪れて1年の御礼と報告をするのが習慣となりました。
不思議なもので自然と大道参拝スタイルも完成しつつあります。

まず1150ちょっとあると言われる階段を登りながら1年を振り返る。
振り返った内容を1分位にまとめ、社殿にて感謝の意を込めて心の中で唱える。
帰りの降り階段にて、目の前に広がる駿河湾や富士山からパワーを頂く。

さらに、今年はありがたいことに受付で徳川家康大先輩が少ししかめ顔でお客様をお迎えしており、ありがたい訓示まで授けてくださいました。
「勝つことばかり知りて、負くること知らざれば、害その身に至る。」

この言葉は、勝負の場においては、無敗こそが理想と考えるかもしれない。しかし、短期決戦ではなく、長期戦においては、負け知らずの人物は足元をすくわれることがある。大勝負に負けないように、小さい勝負では負けるという経験を積んでおくことが人生という長いレースには必要なことだろう、という意味だそうです。

家康先輩の言葉でパッと頭に浮かぶのは「人の一生は、重荷を負うて遠き道をゆくがごとし。急ぐべからず」です。二つの言葉から、家康先輩がいかに人生を短距離走ではなく、長距離マラソンとして考えることを重視していたかが伝わってきます。
前回のブログでご紹介した「国家百年の計」といい、最近は“目先ばかりに捉われず、未来を描くべし”というメッセージとの出会いが多いように感じます。それとも自分が出会いと感じられるアンテナを持てるようになったからなのか。鶏が先か、卵が先か、そんな気持ちを抱いております。

結びになりますが、開業の年となった本年は本当に多くの皆様に親身なご指導を賜りました。あらためて深く感謝申し上げます。
来年も当事務所の基本理念である「今日も歩きたくなる道づくり」を目指し邁進いたします。変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

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