社外の交流が大切な理由

投稿日:2022.04.10

様々な事業を行う中で、「社外の人と交流するメリットは何ですか?」と質問をされることがあります。この類の質問をされるのは、社員の育成に携わる企業の担当者様や30代の後輩達が多いです。社外の繋がりや交流が大事だと思いながらも、その理由を明確に捉えるのは難しいのだと思いました。そこで、大変恐縮ながら私の考えを述べてみたいと思います。

4月は、ほぼ毎日のように新入社員研修のお仕事に携わらせて頂いています。会社様によっては、入社してから6ヶ月又は1年が経過した時期に、新入社員研修で学んだことを現場で実践できているかを確認するためのフォローアップ研修を行っています。フォローアップ研修に参加させて頂くと、たった数ヶ月で人間は大きく変化することを実感することができます。
このことは、学生時代には全ての人が理解していると思います。例えば、中学3年から高校1年になる時は大きく変化しますし、高校1年時と高校2年時とを比較しても、見違えるように変化しています。

人間は絶えず変化する

つまり、人間は絶えず変化しており、「昨日の自分」と「今日の自分」は僅かではありますが変化をしています。毎日の変化は気がつかないほど小さなものですが、1年間積み重ねると目に見えて確認ができるよう程に大きな変化になるのだと思います。

そして、私はこの「人間は絶えず変化する」という原則を、多くの方が十分に理解することができていないのではないかと感じています。
学生時代には進級や卒業というルールが決められており、その時が訪れると強制的に次のステップに進むための変化が求められます。良いか悪いかは別として、学生時代は外部の環境変化に合わせて自らを変革させなくてはならず、これにより人間は大きな変化を遂げることができます。

しかし、社会人になると定年というルールはあるものの、それはずっと先のことです。学生時代のように1年ごとに成果や成長を求められるという意識は弱まり、先は長いのだからボチボチやっていこう!と考えるのが通常ではないでしょうか。私自身も新入社員の時はまさにそのような考え方を持っていました。

社会人は自律することが大切

私は、社会人は仕事を通して自律することが大切だと思います。なぜなら、会社の経営や時代の流れは自分の力だけではどうすることもできません。どのように転んだとしても、対応していける自律した人間になっていることこそが、人生における最大のリスクマネジメントであると考えているからです。
そのためには、私たち大人は後輩達に、「社会人は学生と違い、自分の人生の節目を自らで設定する必要があること。そして、その節目に向けて自己を変革していく必要があること」を伝えて、見本を示していかなくてはならないと考えています。

雇用契約等の約束に基づき、会社の期待にしっかりと応えながらも、会社や上司に自分の人生を委ね過ぎない自律した姿勢こそが、健全な生き方であると思うのです。

前置きが長くなりましたが、私はこの自律した姿勢を保つために社外の人との交流が不可欠だと考えています。会社の命令で行う交流と、自らの心が命じて行う交流は全く異なるものです。私は自らの体験を踏まえて、会社という後ろ盾なしに一人の人間として人と交わることで、本物の出会いや学びを得ることができると確信しています。

そのような信念から、会社を越えた学びの場・交流の場づくりにも関わっています。
興味がある方はお気軽にお声がけください。未熟な私の考えをお読み頂きありがとうございました。

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